山城 嵐山城


お城のデータ
所在地 京都府京都市西京区嵐山元禄山町
遺 構 曲輪、石垣、土塁、竪堀、堀切
形 式 山城 築城者: 香西元長 築城年代: 明応6年


見 ど こ ろ
 嵯峨野、嵐山・渡月橋、京都観光スポットとして有名だが、この嵐山山頂に城が築かれていたなどと、嵐山を訪れる観光客の内何人の人が知っているだろうか?

 比高335m、麓の阪急嵐山駅から登山道を喘ぎながら登ること約1時間半、やっとの思いで嵐山山頂へ。そこは全く整備されておらず、曲輪群は雑木に覆われ、城の遺構を確認するのに一苦労させられる。 

 それでも、堀切や土塁、土止めの石積み等の遺構を確認することができた。特に、南端の曲輪下に設けられた7本の畝状竪堀群と堀切など見応えのある遺構であった。尚、嵐山城は、山頂部に主郭を置き、南北に延びる尾根筋を削平して曲輪を連郭式配置した縄張りとなっている。


歴     史
( 嵐山城からの眺望 )
 嵐山城は、明応6年に香西元長によって築かれた。香西元長は山城国下5郡の守護代を務めていたが、永正4年に元長没落と共に炎上して廃城となった。

 その後、細川晴元が天文8年、10年、15年に在城したとの記録もあり、細川氏が嵐山城をしばしば利用していたと考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: 阪急電鉄嵐山線嵐山駅〜徒歩約5分(登城口)
 車 : 名神京都南IC〜国道1号線〜国道9号線〜府道29号線
駐車場: 嵐山周辺の有料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
嵯峨野・渡月橋、京都の観光名所嵐山、ここにもお城があった。
  • 嵐山城への道しるべ
    阪急嵐山駅から左手へ嵐山方面へと進むと、丁字の交差点に至る。 この交差点を左手へ。直ぐ右手にフェンスに囲まれた駐車場があり、駐車場南端に「京都一周トレイル 西山26」の看板がある。ここから駐車場フェンスに沿って正面の竹藪の中へと進み、山の上へ上へと道なりに進むの嵐山山頂へ。 
     途中、嵐山・烏ヶ岳方面と苔寺方面に分岐するが、ここには案内板があるから安心。この案内板から右手嵐山・烏ヶ岳方面へと登るが、嵐山山頂の北側まで行かないと道しるべがなく、この道しるべも小さく見つけにくいかも。この道しるべから南に戻るように山頂へと尾根を登ると城域に入る。道しるべに気づかず通り過ごしたら烏ヶ岳まで行ってしまうので要注意。(国土地理院の25,000/1の地形図持参が無難)

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