伊予 土居構


お城のデータ
所在地 愛媛県西条市中野甲字日明
遺 構 曲輪、土塁、石垣
形 式 居館 築城者: 河野通直 築城年代: 南北朝時代


見 ど こ ろ
 土居構は、高峠城主が平素の館として山麓に築いた居館だ。この土居構は、東之館で西之館(所在地不明)もあったとか。

 居館といっても、犬走りを伴った石垣を三方に廻らし、居館の南側には風呂ヶ谷川の浸食谷を利用した堀を設け、防備を固めている。居館内部には立ち入ることは出来ないが、周囲から見る限り、今でも中世の居館の遺構を良好に残っているようだ。


歴     史
 土居構は、高峠城主河野通直が平素の居館として南北朝時代に築城して、東之館とも呼ばれていた。高峠城主が河野氏から石川氏へと移っても居館として用いられた。 

 天正13年、小早川隆景が伊予へ進攻した時、高峠城主は僅か8歳の石川虎竹丸であった。城兵は土佐長曽我部元親を頼って城主虎竹丸を落とし、西条野々市原にて全員討死にした。高峠城は落城、土居構も建物を焼失した。江戸時代になって寛永19年に久門政武が中野村庄屋となってここに移り住んで現在に至っている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR予讃線伊予西条駅〜バス/東光
 車 : 松山道いよ西条IC〜国道11号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
中世山城の城主が平素の館として築いた居館。

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