伊賀 福地氏城


お城のデータ
所在地 三重県伊賀市柘植町浦出
遺 構 曲輪、石垣、土塁、空堀、土橋、櫓台
形 式 丘城 築城者: 福地氏 築城年代: 天正年間


見 ど こ ろ
 名阪国道伊賀ICのすぐ近く。城跡の本郭の一部が名阪国道によって削り取られている。今まで名阪国道をよく利用するが、こんな所にお城があったとは・・・。

 伊賀町柘植の町で松尾芭蕉が生まれたそうだ。松尾氏代々の菩提寺が福地氏城の入口にある萬寿寺で、これにちなんで城跡は、芭蕉公園として整備されていた。

 この城は、山頂部の本郭の周囲を高さ4mほどの土塁で四方を囲んでいる。本郭虎口の両脇には石垣が築かれ、南隅は一段高くなり櫓があったと思われる。

 さらに、この本郭を中心にして、曲輪が取り巻く形に配置され、本郭との間には空堀が掘られている。また、城跡と萬寿寺との間には、周囲を土塁(三方が残る)で固めた館跡も残っている。館と詰の城が組み合わさり、伊賀の中世城郭では珍しい石垣が用いられている城だ。


歴     史
 福地氏城は、天正年間に福地氏によって築城されたと考えられているが定かではない。

 福地氏は伊賀でも有数の勢力を持った豪族で、天正9年の織田信長による伊賀侵攻に際して、福地伊予守は信長に味方し、侵攻軍の道案内をしている。伊賀の乱後は、池尻平左衛門尉が城主となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR関西本線柘植駅〜徒歩約20分
 車 : 名阪国道伊賀IC〜国道25号線
駐車場: 芭蕉公園の無料駐車場(10台程度)を利用


ひとくち MEMO
伊賀の豪族の城郭として貴重な遺構。

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