大和 畑 城


お城のデータ
所在地 奈良県山辺郡山添村春日字城
遺 構 曲輪、石垣、堀切
形 式 山城 築城者: 奥田忠高 築城年代: 天文年間


見 ど こ ろ
 畑城は、文化財指定も受けておらず全くの未整備状態の城だ。城山全山が植林されているので、適度に下草は苅られているが、城の遺構をしっかり確認するためには、冬の時期に訪れることが絶対条件だ。

 城山の山頂部の主郭部を中心に尾根筋に連郭式に曲輪群が配置され、城山全体に3つの曲輪群からなる城だ。雑木とブッシュに悩まされながらも、土止めの石垣や堀切を確認することができた。 


歴     史
 畑城は、天文年間に奥田忠高によって築かれた。奥田氏は、尾張奥田城主であったが、忠高は松永弾正久秀に仕え、弾正滅亡後は織田信長・豊臣秀吉に仕えた。

 奥田忠高は、その後徳川家康に召し出され、2,800石の本領を安堵され旗本として代々この地を領して、明治に至った。
 


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄天理線天理駅、伊賀鉄道上野市駅〜バス/春日
 車 : 名阪国道山添IC〜県道80号線〜国道25号線(旧道)
駐車場: なし(春日神社境内に駐車スペース有り)


ひとくち MEMO
植林されている城山の山頂に遺構が良く残るお城。
  • 畑城の登城口
    この交差点を直進し、坂を登りかけたところに左手に入る村道へと右折する。この村道を道なりに進むと約500m程で春日神社に着く。山腹の春日神社から林道を登り、村の浄水場手前から西側の山へ尾根に沿って遮二無二登る。(但し、道はない)約10分ほどで畑城の南端の曲輪に着く。

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