駿河遍照光寺城

駿河 遍照光寺城

見　ど　こ　ろ

　遍照光寺城は、現在の遍照寺境内をコの字に取り囲むように丘陵上に築かれている。今川氏の居館は、寺の境内から西方八幡宮の東側の宅地や水田も含む一帯にあったが、現在では遺構は何も残っていない。今回は確認することはできなかっったが、資料によれば寺の背後の丘陵には曲輪や堀切の遺構が残っているようだ。

歴　　　　　史

　遍照光寺城は、南北朝時代に今川範国によって築かれ、範国－範氏－泰範と三代にわたって居住した。天文5年、今川氏輝没後の家督を巡って遍照光寺住持玄広恵探と栴岳承芳（後の今川義元）とが争った花倉の乱で遍照光寺城は、玄広恵探の拠点であったため灰燼と化した。

ひとくちＭＥＭＯ

南北朝時代に駿河守護となった今川氏三代の居館。


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