常陸 野田館

お城のデータ
所在地：	茨城県石岡市瓦谷字下三郷
遺　構：	曲輪、土塁、堀
形　式：	居館	築城者：	小松氏	築城年代：	不明

見　ど　こ　ろ

（ 二の曲輪南側の土塁 ） 　野田館は、難台山から南へと伸びる丘陵の支尾根が上野田の集落へ向けて半島状に突き出した先端部を利用して築かれている。 　野田館は、西側先端に向けて三段の曲輪が連なった縄張りであったが、農村交流基盤整備事業によって館の中心部を道路が貫通して、上段の一の曲輪と中段の二の曲輪との間にあった堀切と土塁の遺構は消滅してしまった。しかし、南北に分断されているが土塁と曲輪は今でも良く残っていた。

歴　　　　　史

（ 二の曲輪北側の切岸 ） 　　野田館は、築城年代は定かではないが小松氏によって築かれた。野田小松氏は、応永２０年に小松寺から分かれて野田に居館を構えた小松時宗から始まり、４代信光は小田・佐竹の合戦に参陣している。慶長７年に佐竹義宣の出羽移封に際して、９代盛光は従わず瓦谷宿へ屋敷を移して帰農した。 （参考文献 石岡市埋蔵文化財調査報告書「野田館跡」 石岡市教育委員会）

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ常磐本線羽鳥駅〜バス／瓦谷
車　：	常磐道千代田石岡ＩＣ〜国道６号線〜県道１３８号線〜県道６４号線〜県道４２号線
駐車場：	なし。

ひとくち ＭＥＭＯ

三段の曲輪を分断するように道路が貫通してしまった館。

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