山城 神護寺


お城のデータ
所在地 京都府京都市右京区梅ヶ畑高雄町
遺 構 曲輪、石垣
形 式 城郭寺院 築城者: 和気清麻呂 築城年代: 天長元年


見 ど こ ろ
 紅葉で有名な神護寺、この寺院も中世・戦国時代には寺を自衛するため城郭化されていく。

 高雄山頂には神護寺の詰の城高雄城があるが、神護寺の境内そのものが、長い石段を登りつめたところに建つ山門、一段高い削平地に建つ金堂など城郭のような雰囲気がある。

 最も顕著なのが地蔵院の周囲に築かれた石垣、そして背後の尾根筋先端に七段の曲輪(もっとも何らかの堂があったのだろう)があり、その上から二段目の曲輪は周囲に石垣が積まれていたのだろう、南と西面にその一部が残っていた。これらの遺構、どう見てもお城だ。


歴     史
 神護寺は、天長元年に和気清麻呂が建立した神願寺と高雄山寺が一つになり、神護国祚真言寺(神護寺)となり空海に託された。その後、寺は衰退するが平安時代末期に文覚上人により再興された。 

 南北朝時代から戦国時代、神護寺は城郭化され、天文16年の細川国義が籠もる高雄城を細川晴元が攻め落城させた。この時、神護寺の金堂・御願堂等の堂宇が焼失した。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東海道本線京都駅〜バス/山城高雄
 車 : 名神高速京都南IC〜国道1号線〜国道9号線〜国道162号線
駐車場: 神護寺周辺の有料駐車場を利用


ひとくち MEMO
紅葉で有名な神護寺も中世には城郭寺院となっていた。

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