大和 貝那木山城


お城のデータ
所在地 奈良県奈良市都祁白石町
遺 構 曲輪、土塁、畝堀、石垣、井戸
形 式 山城 築城者: 多田延実 築城年代: 天文年間


見 ど こ ろ
 貝那木山城は、山頂部に鉢巻状の腰曲輪を伴った本丸を置き、北側に二の丸(龍王社の奥院と、多田一族の墓がある)、西の尾根筋に西の出丸の曲輪群、南の尾根筋に南の出丸の曲輪群が配置された縄張りだ。

 城の遺構として、南の出丸南側虎口付近に石垣が一部残り、西の出丸南下の帯曲輪西側に畝状竪堀が良く残っていた。山頂の城跡へは、西の出丸まで舗装道が付けられ、軽四クラスの車であれば、車で登ることが出来る。尚、本来は北側から龍王社社殿まで、急な登城道が通じている。


歴     史
 貝那木山城は、天文年間に多田延実によって築かれた。多田氏は、鎌倉時代に多田源氏の一族が大和多田庄に移り、山内衆徒随一の勢力を築いた。

 多田氏は、室町末期から戦国時代初頭にかけて、勢力拡大の過程で吐山城主吐山氏と争い、吐山氏を圧倒して都祁郷一帯を多田氏が制圧した。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄大阪線榛原駅〜バス/南白石
 車 : 名阪国道針IC〜国道369号線〜林道
駐車場: なし(西の出丸下に駐車スペース2台程度あり。)


ひとくち MEMO
畝状竪堀が良く残っているお城。
  • 貝那木山城の登城口
    国道369号線が榛原町方面と室生村・名張市方面に分岐する「外の橋交差点」の北正面にある山が貝那木山城だ。この交差点から針IC方面へ北上して最初に右手に見えてくる集落へと入る道を右折、すぐ民家の庭先へ入るのではないかと思われる道へと右折すると、この道が貝那木山城へと通ずる登城道。(南白石の集落で地元の方に道を尋ねるのが無難)

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