羽後 角館城


お城のデータ
所在地 秋田県仙北市角館町古城山
遺 構 曲輪、空堀
形 式 平山城 築城者: 角館氏 築城年代: 南北朝時代


見 ど こ ろ
 角館城は、角館市街の北側にある古城山に築かれていた。東に院内川、西に桧木内川と両川が天然の堀となっている。

 元和の廃城時に破却され縄張などは明確ではないが、それでも古城山山頂部に主郭を置き、北東部に一段下がった曲輪、南側にも数段の曲輪が配置されているのが分かる。特に、北西部の曲輪から主郭切岸を見れば、十分城の雰囲気を味合わせてくれる。

 南麓の居館跡から桧木内川に沿って角館城の城下町が形成されていて、今でも武家屋敷が建ち並ぶ武家町(内町)の辺りは、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのように思える。石黒家・青柳家(写真)など内部を公開しているので是非立ち寄ってみたい。


歴     史
 角館城は、築城年代や築城者について諸説があるが、南北朝時代に角館氏によって築かれた。応永30年、菅(角館)利邦が城主の時、門屋城主戸沢家盛に攻められ落城、以後戸沢氏の居城となった。

 戦国時代、戸沢氏は仙北郡を中心に44,000石を領したが、天正18年に豊臣秀吉から角館城以外の支城の破却を命じられた。

 慶長7年、戸沢政盛が常陸松岡4万石で移り、角館は佐竹義宣の所領となり、弟芦名義広(義勝)が入り15,000石を領した。元和6年に一国一城令により角館城は廃城となったが、芦名義勝は山麓に居館を構え、城下町を整備した。明暦2年に芦名氏は断絶、佐竹義義隣が移り、出羽長野紫島城から角館1万石を領し、以後明治まで佐竹北家がこの地を領した。


お城へのアクセス
鉄 道: JR田沢湖線(秋田新幹線)角館駅〜バス/古城山公園
 車 : 秋田道協和IC〜国道46号線
駐車場: 武家屋敷臨時駐車場を利用。


ひとくち MEMO
城下町に建ち並ぶ武家屋敷と川沿いの桜並が有名なお城。

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