丹波 上林城

お城のデータ
所在地：	京都府綾部市八津合町石橋
遺　構：	曲輪、石垣、堀切、畝状竪堀
形　式：	山城	築城者：	上林晴国	築城年代：	天文年間

見　ど　こ　ろ

（ 本丸西側の切岸 ） 　上林城は、上林谷の中央部に位置し石橋地区の北側に古城山と呼ばれる独立丘陵に築かれている。 　上林城の縄張りは、山頂部に本丸を置き、北側に馬掛曲輪・東曲輪、西側の尾根に西の曲輪が配置され、本丸南側の尾根筋には堀切を隔てて南の曲輪がある。本丸は南端の部分が一段高く、その西面には石垣は築かれている。往時はここに物見櫓が建てられていたと想定される。 　本丸は公園として整備されているが、それ以下外の曲輪はブッシュや雑木に覆われ、遺構確認は困難を極める。以前に行われた発掘調査では西の曲輪東面には畝状竪堀などの遺構も確認されているとか。

歴　　　　　史

（ 南の曲輪の遠景 ） 　上林城は、天文年間に上林晴国によって築かれた。赤井秀家が丹波何鹿郡上林庄の地頭職を得て上林氏を称した。上林晴国は永禄３年に織田信長方の高田豊後守に上林城を奪われるが、間もなく城の返還を受けている。 　天正初期からの明智光秀による丹波侵攻が開始されると上林氏の勢力も衰退し、光秀没後の天正１５年に高田豊後守が上林１万石を知行するに至り、上林一族は上林の地を去り、一族の中で宇治にて茶業を始めて成功した茶舗上林家がある。

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ山陰本線綾部駅〜バス／寺町
車　：	京都縦貫道京丹波わちＩＣ〜国道２７号線〜府道１号線
駐車場：	上林城の無料駐車場を利用。

ひとくち ＭＥＭＯ

上林谷に勢力を誇った赤井氏の一族上林氏の居城。

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