紀伊 鈴木孫一屋敷

お城のデータ
所在地：	和歌山県和歌山市平井
遺　構：	なし。
形　式：	居館	築城者：	鈴木孫一	築城年代：	不明

見　ど　こ　ろ

「雑賀孫市」として有名だが、一級史料によれば「鈴木孫一」が正しいようだ。鈴木孫一が領した平井の地は、紀の川の川湊であり、平井峠を越えて和泉国に通じる街道と紀の川北岸を高野山方面へ通じる街道が交わる水陸の交通の要衝であった。鈴木氏が物流に関する富を背景に雑賀衆の頭領として勢力を誇ったと云える。 　その孫一の居館は、平井団地前の説明板によれば、団地の東１００ｍ程住宅地内に入った細い道路北側の民家敷地と畑地となった一帯にあったと推定されている。現在では、居館の遺構などは何も残っていない。

歴　　　　　史

鈴木孫一屋敷は、築城年代は定かではないが鈴木孫一によって築かれた。鈴木氏は、雑賀荘平井を拠点にした有力雑賀衆で代々「孫一」を称した。佐大夫孫一は本願寺に与して雑賀衆を率いて織田信長に敵対したが天正５年に織田信長に降った。佐大夫孫一−重秀−重朝−重次と続く鈴木氏は江戸時代には水戸徳川氏に仕えている。

お城へのアクセス
鉄　道：	南海電車和歌山市駅〜バス／市小路
車　：	阪和道和歌山北ＩＣ〜県道７号線
駐車場：	なし。

ひとくち ＭＥＭＯ

雑賀衆の頭領として有名な「雑賀孫市」こと鈴木孫一の居館。

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