遠江 見附端城


お城のデータ
所在地 静岡県磐田市見付字宿町
遺 構 曲輪、土塁
形 式 丘城 築城者: 今川範国 築城年代: 正慶2年


見 ど こ ろ
 見付端城は、遠府城とも呼ばれ遠江守護の居城ともなった城だ。かつて遠江国府が置かれた位置とほぼ重なる。

 城の縄張りは、方形の居館様式の曲輪が南北に並んだ複郭式で、それぞれの曲輪を土塁と堀が囲繞していた。北の曲輪が「古城二の丸」と呼ばれ、現在の磐田北小学校の敷地辺りにあった。南の曲輪は、大見寺境内となっている。境内の南〜北にかけてLの字状に土塁が残っている。


歴     史
 見付端城は、正慶2年に今川範国が遠江守護に、建武4年には駿河守護に任じられた。明確な築城時期は定かでないが、この頃に遠江国府の地に拠点を築いたと考えられている。 

 今川宗家の範氏−泰範が駿河へと拠点を移すと、範氏の弟貞世が城主となり以後、遠江今川氏の居城となった。5代貞延の子貞基は堀越に居住し堀越氏を称した。

 貞基は、今川家の御家騒動「花倉の乱」で反義元派に属したため、天文6年に義元の命を受けた天野虎景によって攻められている。その後、見付端城は、永禄12年に徳川家康が城ヶ崎城を築城した頃に廃城となったと考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東海道本線磐田駅〜バス/二番町
 車 : 東名磐田IC〜県道86号線
駐車場: 大見寺の参拝者用無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
遠江守護今川氏の居城となったお城。

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