伊勢 長深城


お城のデータ
所在地 三重県員弁郡東員町長深字西守
遺 構 曲輪、土塁
形 式 平山城 築城者: 冨永富春 築城年代: 暦応年間


見 ど こ ろ
 長深城は、周囲から独立した丘陵の上に築かれている。城跡は、天正の落城後以来、善正寺境内となっている。

 城の遺構は、資料によれば西・南側に土塁と櫓台が残るとあったが、本堂裏まで入ることは憚られたので、西側の土塁は確認していないが、南側の土塁と櫓台(鐘楼がある)は、綺麗にコンクリートに変えられていた。それ以外には、寺の本堂脇に長深城趾の石碑が建てられているのと、寺の東側に数段の曲輪跡が確認できた。 


歴     史
 長深城は、暦応年間に冨永富春によって築かれた。冨永氏は、富春−富継−富輝と代々京都御所南門の警衛を司った。天正2年、冨永富知の時、織田信長の部将滝川一益に攻められ落城、富知は尾張へと落ち延びた。その後、天正9年に冨永一族は長深城跡に冨永山善正寺を創建した。


お城へのアクセス
鉄 道: 三岐鉄道三岐線北勢中央公園口駅〜徒歩約15分
 車 : 東名阪道桑名IC〜国道421号線〜県道623号線〜県道3号線〜国道365号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
冨永一族が落城後も「冨永」の名字を山号にしたお寺を創建した。

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