大和 南郷環濠


お城のデータ
所在地 奈良県北葛城郡広陵町南郷
遺 構 環濠
形 式 平城 築城者: 南郷氏 築城年代: 室町時代


見 ど こ ろ
 南郷環濠は、葛城川・高田川・尾張川に挟まれた地域にあり、ちょうど広陵町役場の南側にある集落が南郷だ。環濠集落の多い奈良県下でも最大規模を有する環濠集落だ。

 集落を取り囲む環濠は、今では土塁は削られ消滅してしまったが、コンクリートで擁壁が築かれ、また南から西にかけて環濠公園化され往時の面影はないが、農業用水路としての環濠は今も健在だ。

 環濠の南東角が、「城の内」と呼ばれ南郷氏の居館があったところで、この地区の一角に南郷城の石碑が建てられていた。 


歴     史
 南郷環濠は、室町時代に形成された環濠集落で、環濠内に在地豪族南郷氏の居館南郷城が築かれていた。 

 中世には興福寺領新治庄が南郷の地にあり、在地領主南郷氏は、興福寺大乗院方国民として知られ、文明年間の河内守護畠山氏の内紛に起因する越智氏と筒井氏の争乱では、畠山義就方属し近隣の長谷党箸尾氏には従ってしない。

 慶長5年の関ヶ原の役後、南郷は徳川幕府直轄領となり、翌年に北見五郎左衛門が代官として代官陣屋を築き2万石を支配した。 


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄大阪線大和高田駅〜バス/南郷
 車 : 西名阪道香芝IC〜国道165号線〜県道157号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
奈良県下最大の規模を有する環濠集落、中には豪族のお城もある。

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