紀伊 根来寺


お城のデータ
所在地 和歌山県岩出市根来
遺 構 根本大塔、大門、庭園
形 式 寺院 築城者: 興教大師 築城年代: 大治元年


見 ど こ ろ
 戦国時代の根来寺は、「戦闘」が本業となった僧兵を持ち、寺自体も一大城郭であった。根来寺に訪れると、周囲を山に囲まれ、この地が容易に城郭化出来る地形であることが良くわかる。

 秀吉の根来寺焼き討ちの際に延焼を免れた多宝塔(根本大塔)には、この時の火縄銃の弾痕が今でもはっきり残っていて、「この寺が普通の寺ではなかったんだ。」とつくづく思い知らされる。しかし、今の根来寺は、春には桜の名所として関西地方では有名なお寺で、戦国時代の荒々しく殺伐とした雰囲気など微塵も感じることはないだろう。


歴     史
 新義真言宗総本山、大治元年に建立された根来寺は、室町時代になると、院98、僧坊2,700、寺領70万石、僧兵数万となり、紀伊・和泉・河内に一大勢力を誇った。種子島から鉄砲生産の技術を得て、新兵器鉄砲をいち早く取り入れた根来寺、強大な武装勢力であった。

 天正13年、豊臣秀吉は根来寺焼き討ちを行い、多宝塔(国宝)など一部の建物を残して壊滅してしまった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR阪和線紀伊駅〜バス/根来寺
 車 : 京阪奈岩出根来IC〜県道63号線
駐車場: 根来寺の参拝者用無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
室町時代には数万の僧兵を擁した新義真言宗総本山。

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