筑前 元寇防塁(西新防塁)


お城のデータ
所在地 福岡県福岡市西区西新7丁目
遺 構 石塁
形 式 防塁 築城者: 鎌倉幕府 築城年代: 建治2年


見 ど こ ろ
 元寇防塁は、西は今津から東は香椎まで博多湾海岸線に約20kmに渡って築かれている。防塁は、九州各国御家人の分担地区により構造は異なるが、概ね3m程の高さに築かれている。

 西新防塁(百道原)は、現在西南学院大学の構内南側に残っている。防塁の構築分担国は不明だが基礎部幅が3.5m程あり前面と後面に石積みをして間には粘土を詰めた構造となっている。


歴     史
 文永3年、鎌倉幕府は元からの通交の求めに応じなかったため元・高麗の大軍が来襲し、博多湾から上陸して九州の御家人と激戦となったり、博多湾海岸線全域が戦場となった。(文永の役)

 文永12年、鎌倉幕府は元の再来に備えて鎮西御家人に異国警護番役を命じ、永仁元年には鎮西探題を設置して北条一門を西下して御家人を統括し、建治2年には石築地(防塁)を築かせた。弘安4年の元寇再来時(弘安の役)には防塁と鎮西御家人の奮戦により、元寇の上陸を阻止に成功した。


お城へのアクセス
鉄 道: 地下鉄空港線防塁駅〜徒歩5分
 車 : 福岡都市高速環状線百道IC〜市道(サザエさん通り)
駐車場: 元寇防塁前の有料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
西南学院大学構内に残る元寇防塁。

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