上野 女淵城


お城のデータ
所在地 群馬県前橋市粕川町女渕
遺 構 曲輪、土塁、堀、土橋
形 式 平城 築城者: 不明 築城年代: 天文年間


見 ど こ ろ
 女淵城は、赤城山麓に築かれた城によく見られる並郭式の縄張りを持つ城だが、この城の大きな特徴は、最大幅90mにもなる水濠によって囲まれた水城なのだ。北から北曲輪(民家)、本丸、二の丸(駐車場)、三の丸(御霊神社境内)、竜光寺曲輪が並らび、土橋を渡って西側に西曲輪が設けられている。 

 現在、おなぶち城址公園となっていて、各曲輪のまわりが護岸工事により昔の城のイメージは失われているが、縄張り通りに曲輪は残って、西曲輪(一部民家)の周囲にある堀が、一番城としての雰囲気を残していた。


歴     史
 女淵城は、築城者については定かでないが天文年間に築かれた。永禄4年、上杉謙信が女淵城を占領して長尾景長に与え、景長の家臣新居長重が城代となった。その後、矢場城主横瀬繁勝の持城となり沼田景義が城主となっていたが、天正2年に再び上杉謙信によって攻略された。

 天正10年、武田勝頼滅亡後、武田氏の属城となっていた女淵城は北条氏と支配下となり北爪氏が守将となった。天正18年、豊臣秀吉による小田原征伐の際、秀吉の軍勢に攻められ、小田原城落城とともに落城し廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: 上毛鉄道新屋駅〜徒歩約10分
 車 : 関越道前橋IC〜国道17号線〜県道3号線
駐車場: おなぶち城趾公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
幅広の水濠によって囲まれたお城。

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