和泉 堺南台場

お城のデータ
所在地： 大阪府堺市堺区大浜北町４丁
遺　構： 曲輪、石垣、堀
形　式： 台場 築城者： 堺奉行所 築城年代： 安政2年


見　ど　こ　ろ
（ 南面の堀沿いの石垣 ）
　阪神高速湾岸線大浜ICの出入口南側の石垣が以前より気になっていた。資料を手に入れて初めてここが堺南台場であったが判った次第。

　堺南台場は、南北295m×東西195mの不等辺四角形をしていて、海に面した西側は屈折した稜堡式の縄張りであるが、陸側の南側は堀を設けた従来の築城法で築かれていた。現在、台場は大浜公園となっていて、公園南側に台場の説明板が立てられ、堀と石垣が良く残されている。また、公園北側から西面にも台場の石垣が残っている。


歴　　　　　史
( 北面の石垣 ）
　安政元年にロシア船が大坂に来航した。これを機に大阪湾防衛のため沿岸部に台場(砲台)が各所に築かれ、安政2年に堺奉行所によって旧堺港を挟むように堺南北両台場が築かれた。

　文久3年に台場守備を命じられた彦根藩によって現在残っている台場の規模に改修され、慶応2年に彦根藩の後任の伯太・和歌山・岸和田藩が工事を引き継いで完成させた。　


お城へのアクセス
鉄　道： 南海電鉄南海本線堺駅〜徒歩約10分
　車　： 阪神高速湾岸線大浜ＩＣ〜市道
駐車場： 大浜公園の有料駐車場を利用


ひとくち ＭＥＭＯ
大阪湾の重要な港「堺」を外国船から防衛するために築かれた台場。

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