摂津 山辺城


お城のデータ
所在地 大阪府豊能郡能勢町下山辺
遺 構 曲輪、土塁、石垣、堀切、竪堀
形 式 山城 築城者: 大町氏 築城年代: 寛弘年間


見 ど こ ろ
 山辺城は、丹波街道を見下ろす双峰の鷹爪山(城山)山頂に築かれた能勢氏の詰の城とも云われている城で、この付近の山々に築かれた諸城の中では最高所の城だ。

 城の縄張りは、北側の峰に本丸・二の丸を置き、鞍部の曲輪を挟んで南側の峰に三の丸を設け、それぞれの曲輪には腰曲輪や小曲輪が付属している。大手道は、三の丸西側から鞍部にある曲輪へと至っている。また、北からのなだらかな尾根筋への防御として出丸が配置されている。

 城の遺構では、周囲に土塁が廻らされた出丸と堀切、出丸から三の丸への道には、竪堀を左右に設け、土橋状になった登城道、本丸の南東登り口付近から南側切岸に石垣の遺構がお薦めポイントだ。

 現在、山頂部は遊歩道などきれいに整備されていて、ブッシュをかき分けながらの訪城を覚悟していただけに、そこで見た城の遺構がより印象的でだった。


歴     史
 山辺城は、寛弘年間に大町氏によって築かれた。大町氏は、代々多田氏に仕えたと云われている。

 戦国時代、天正7年に織田信澄・山下城主塩川国満が能勢に侵攻し、山辺城は攻められ、城主大町宗清は弟宗治と共に戦ったが栗栖にて敗死して城も落城した。


お城へのアクセス
鉄 道: 能勢電鉄妙見線山下駅〜バス/山辺口
 車 : 阪神高速池田木部IC〜国道173号線/山辺口〜県道54号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
丹波街道を見下ろす鷹爪山に築かれた能勢氏の詰の城。
  • 山辺城への登城道
    山頂の二つの峰に挟まれた南西部の谷筋からが本来の大手道だが、現在は東側の月峰寺背後にある城山台住宅地の最高所にある水道設備脇から青いビニール紐を目印に尾根筋へと直登するか、北側の林道から南側の尾根筋に向かって整備された遊歩道(登りやすいが距離はある)を登る。

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