大和 下狭川城


お城のデータ
所在地 奈良県奈良市下狭川町
遺 構 曲輪、土塁、空堀
形 式 丘城 築城者: 狭川氏 築城年代: 室町時代


見 ど こ ろ
 下狭川城は、中墓寺の墓地奥にある単郭の城だ。すぐ隣にある一族狭川福岡氏の居城上狭川城に比べると防御の乏しい平時の城といえる。それでも、城を取り囲む空堀は幅も広く、深さ5〜6mの深さがあろうか。ただ、空堀の中は竹藪や倒木が多く、荒れ放題となっているのが残念。

 近年までこの城には狭川氏の住居があったとか、今では雑木林と化しているが、城の片隅に城石碑が建てられていた。また、谷田を隔ててた丘の裾には馬場跡があり、その奥には狭川氏の墓地がある。


歴     史
 下狭川城は、室町時代に狭川氏によって築かれた。狭川氏は、箸尾氏の率いる長川党に属した国人で、室町時代から戦国時代にしばしば春日若宮祭礼の長川方願主を務めている。

 狭川氏は、筒井氏・古市氏の有力勢力とも関係を保ちながら、簀川氏と大柳生庄を争うなど勢力を戦国時代末期まで誇っていた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR関西本線奈良駅、近鉄奈良線奈良駅〜バス/下狭川
 車 : 第二阪奈道路宝来IC〜国道369号線〜県道33号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
深い空堀に囲まれた大和の有力国人の居城。

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