磐城 白川城


お城のデータ
所在地 福島県白河市藤沢山
遺 構 曲輪、土塁、堀切
形 式 山城 築城者: 結城祐広 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 白川城は、阿武隈川の川筋を南側から一望できる谷津田川と藤乃川との挟まれた丘陵に築かれた城だ。白川結城氏の本城だけあって、丘陵の5つの峰を利用して曲輪群を配置した中世初頭に築かれた城としては規模の大きい城と云える。

 現在の城跡は、本丸部分が公園化され整備されているが、主郭以外は、雑木林とブッシュに覆われている。それでも、主郭中心に城の遺構を見ることが出来る。主郭東側の堀切、主郭西側には土塁があり、更に北側の曲輪群と西側の曲輪にもそれぞれ土塁があった。


歴     史
 白川城は、築城年代は定かでないが奥州結城氏初代祐広によって築かれた。文治5年に奥州藤原氏を滅ぼした源頼朝は、白河・盤瀬郡・名取郡などを結城朝光に与え、朝光の孫祐広が白河郡に本拠を白河へと移した。 

 奥州結城氏は、南北朝時代から勢力を広げ、7代直朝の頃に最盛期を迎えた。戦国時代の天正年間初期には、12代義顕は一族小峰城主小峰義親に追われ会津へと逃亡し、白川城は廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東北本線白河駅〜バス/八竜神
 車 : 東北道白河IC〜国道4号線〜県道37号線〜県道11号線〜県道232号線
駐車場: なし。(白川城本の丸階段前に駐車スペースあり。)


ひとくち MEMO
鎌倉〜室町時代、白河地方に勢力を誇った奥州結城白川氏の本城。

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