上野 白倉城（麻場城）

お城のデータ
所在地： 群馬県甘楽郡甘楽町白倉
遺　構： 曲輪、土塁、空堀、堀切
形　式： 丘城 築城者： 白倉氏 築城年代： 戦国時代


見　ど　こ　ろ
　白倉城は、白倉川と天引川の合流点に向けて南の丘陵から伸びる台地の先端部を利用して築かれている。西側に麻場城、東側に仁井屋城と二つの城で一つの城となる一城別郭の縄張りをもつ城となっている。

　主城は麻場城で、東西約50m×南北約70mの主郭を幅約15mの堀が囲繞し、南の二の曲輪と土橋によって結ばれ、北側の台地先端部には笹曲輪と付属する帯曲輪が設けられている。訪れた時期が夏場だったので、夏草に覆われてはいたが主郭を囲繞する堀や土塁の遺構は見応えがあった。


歴　　　　　史
　白倉城は、文明年間に白倉氏によって築かれた。白倉氏は小幡氏の一族で戦国時代に重佐−道佐−重家と代を重ねる。重佐は、関東管領上杉憲政の四宿老の一人に数えられている。

　道佐は、永禄3年に上杉謙信が関東進出すると小幡信実は武田信玄に従ったが、道佐は上杉氏に従っている。武田氏の西上野への侵攻が本格化すると永禄6年以降に武田氏に従い、箕輪城代となった内藤昌豊に組衆として属したが、天正8年に北条氏との合戦で討死している。

　天正10年に武田氏が滅亡すると、白倉重家は織田信長の重臣滝川一益に従い、更に本能寺の変後は北条氏直に従った。天正18年の豊臣秀吉による小田原征伐時には小田原城はへ籠城し、白倉城は弟重高が守備したが豊臣方の上杉・前田氏ら北国勢に降り、北条氏滅亡と共に白倉氏は所領を失い没落した。


お城へのアクセス
鉄　道： 上信電鉄上州新屋駅〜徒歩約25分
　車　： 上信越道吉井駅〜県道41号線〜国道254号線〜県道204号線
駐車場： 麻場城趾公園の無料駐車場を利用


ひとくち ＭＥＭＯ
関東管領上杉憲政の四宿老にも数えられた白倉氏の居城。

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