周防 武田氏館


お城のデータ
所在地 山口県岩国市玖珂町欽明路
遺 構 なし。
形 式 居館 築城者: 武田宗慶 築城年代: 天文9年


見 ど こ ろ
 安芸武田氏滅亡後も毛利氏に仕え周防に移った武田一族の居館が、岩国から山陽道最大の難所と云われた欽明路峠を越えた麓の欽明路地区の旧山陽道沿いにあった。

 欽明路のバス停脇に居館への道標があり、路地を入ると居館の案内板があり、背後に後世のものだが白壁と石垣が連なっている。邸内は現在では周防武田氏の墓地となっていて、江戸時代にこの地にあった稽古屋敷の石碑が立てられていた。


歴     史
 周防武田氏館は、天文9年に武田宗慶によって築かれた。宗慶は、安芸銀山城主武田光和の庶子のため家督を継げず、光和の家督を巡って若狭武田家からの養子信実と従兄弟信重による家督争いとなった。

 この時、八木城主香川光景の尽力により宗慶は毛利元就によって周防欽明路に匿われた。天文10年に毛利元就によって安芸武田氏は滅ぼされるが、宗慶は毛利氏に仕えた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR岩徳線欽明路駅〜徒歩約15分
 車 : 山陽道玖珂IC〜県道70号戦線〜県道15号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
毛利氏に仕え周防に移った武田一族の居館。

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