信濃 桜 城


お城のデータ
所在地 長野県諏訪郡下諏訪町小湯の上
遺 構 曲輪、土塁、堀切、竪堀
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 桜城は、諏訪大社下社背後の丘陵支尾根の先端部を利用して築かれている。城跡には展望台が建てられ、そこからの眺めは眼下に下社の杜、その向こうには諏訪湖から上社まで一望でき、ここに城が築かれたことがすぐに納得することができる。

 城の縄張りは、四重の堀切によって背後を遮断して城域を確保し、主郭と二の曲輪の間にも堀切が設けられ、主郭と二の曲輪の斜面には数段の帯曲輪が設けられていた。


歴     史
 桜城は、築城年代や築城者については定かではないが、諏訪大社下社の金刺氏の本城とも考えられ、南北朝時代から室町時代初期の築城と推定されている。

 金刺氏は、諏訪大社下社大祝の金刺氏は、下社秋宮に隣接して霞ヶ城を築き武士化して、同じく武士化した上社の諏訪氏ともしばしば抗争を繰り返している。

 永正15年に金刺昌春が上社の諏訪頼満に敗れ、甲斐武田信虎を頼って諏訪を去り、これがまた武田氏の諏訪侵攻の口実ともなった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR中央本線下諏訪駅〜徒歩約20分
 車 : 長野道岡谷IC〜国道142号線
駐車場: 桜城の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
諏訪大社下社の金刺氏の本城とも考えられるお城。

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