山城 勝持寺境内


お城のデータ
所在地 京都府京都市西京区大原野南春日町
遺 構 本堂、仁王門、石垣
形 式 寺院 築城者: 役小角 築城年代: 白鳳8年


見 ど こ ろ
 「花の寺」として有名な勝持寺は、京都西山の丘陵麓にある天台宗の古刹だ。本来の勝持寺境内は、大野原神社から仁王門を経て現在の勝持寺本堂まで木立の中を参道が続いているが、仁王門から参道の両側に塔頭が建ち並んでいたとか。

 これらの子院は京都縦貫道の工事に伴い、発掘調査も行われ、石垣の遺構などが確認(埋め戻されて保存)され、その一部が子院跡に復元されていて、案内板も設置されていた。

 本堂までの旧境内全体が中世には堅固な城郭の様相をしていたと容易に想像でき、応仁文明の乱で「兵火にあった」のではなく「落城」だと思うと往時の姿がより理解し易いだろう。


歴     史
 勝持寺は、白鳳8年に天武天皇の勅によって役小角によって創建され、延暦10年伝教大師最澄が桓武天皇の勅を奉じて堂塔伽羅を再建し、承和5年に仁明天皇の勅によって塔頭49院を建立されました。

 室町時代には足利将軍家の庇護により栄えたが、応仁・文明の乱により伽藍・塔頭を焼失した。天正年間に仏堂が再建され、江戸時代に桂昌院の寄進により再建された。

お城へのアクセス
鉄 道: 阪急電車京都線桂駅〜バス/南春日
 車 : 京都縦貫道大原野IC〜府道10号線〜府道141号線
駐車場: 勝持寺の参拝者用無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
旧境内の子院跡はまさにお城のような遺構が残るお寺。

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