丹波 野田城

お城のデータ
所在地：	京都府綾部市野田町井根山
遺　構：	曲輪、土塁、石垣、堀切、竪堀
形　式：	山城	築城者：	不明	築城年代：	不明

見　ど　こ　ろ

（ 二重の堀切 ） （ 主郭西側の竪堀 ） 　野田城は、由良川が綾部市街地に向けて東から北へと流れが変わる地点に架かる新綾部大橋南詰に由良川に沿ってこんもりとした丘陵（井根山）山頂部に築かれている。また、井根山から鞍部を経て更に南側の丘陵頂上部に白髪城がある。 　野田城は、現在は井根山公園となっていて、公園駐車場から遊歩道が山頂部まで整備され迷うことなく登れる。公園化され公園の最後部には井根山秋葉神社の社が建てられている。 　城の縄張りは、社殿から北端の階段部分まで連郭式５つの曲輪が連なっていると資料にはあったが、公園化により社殿から階段までの４つの曲輪は削平されほぼ一つの曲輪と化している。 　社殿から南側に一段低くなった曲輪があり、この曲輪の両サイドに竪堀が掘られ、更に曲輪先端部の切岸下には二重の堀切が掘られ、この２条の堀切は見応えのある遺構であった。

歴　　　　　史

（ 公園化された主郭 ） 　野田城は、築城年代や築城者など詳細なことは定かでない。ただ、野田城の南東の尾根続きに築かれている白髪城の城主が梅原弾正忠だと伝えられ、野田城が本城で白髪城が砦の役割であったと推定されている。 　５代梅原弾正忠は、慶長５年に関ヶ原での西軍の敗北を聞き白髪城を開いて、下市市場堀の内に居館を移したと云われ、寛永１１年に九鬼隆季が綾部に入封した際、居館を譲って綾中に移った。

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ山陰本線綾部駅〜バス／大本長正館前
車　：	京都縦貫道綾部安国寺ＩＣ〜国道２７号線〜国道１７３号線
駐車場：	井根山公園の無料駐車場を利用。

ひとくち ＭＥＭＯ

由良川左岸にある井根山の山頂部に築かれたお城。

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