山城 東寺境内


お城のデータ
所在地 京都府京都市南区東寺町
遺 構
形 式 城郭寺院 築城者: 朝廷 築城年代: 延暦15年


見 ど こ ろ
 世界遺産となっている東寺が中世では城郭化されていたとは知らなかった。よくよく考えて見れば、都中の大寺は、堀を掘り、塀を高く築いて防備を固め自衛のために寺を城郭化しなければ、戦乱の世を生き残れなかったのだ。

 東寺境内も、中世には堀が北側に位置する子院も敷地も含めて囲繞していたようだ。現在でも、南側の南大門外側、北大門の外側に堀の一部が残ってる。発掘調査では東大門外側に大宮通りにそって堀跡があったことが確認されているとか。


歴     史
 東寺は、正式には「教王護国寺」で延暦15年に平安京鎮護のために建立された官寺。弘仁14年に嵯峨天皇から空海が東寺を下賜されて以降、真言宗の根本道場として現在に至る。

 資料に拠れば、鎌倉時代の承久3年に起こった承久の乱では、既に東寺が城郭として認識されていたことが分かっているとか。

 室町時代になると、東寺が京の南玄関口に当たるため、しばしば幕府や土一揆勢により寺域を占拠され、文明18年には管領細川政元と土一揆との合戦で金堂などの堂宇が焼失した。

 東寺では文明19年には宝蔵北側に堀を新たに築き、慶賀院の外構を設けるなど城塞化の強化が図られている。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄京都線東寺駅〜徒歩約10分
 車 : 阪神高速京都線鴨川西IC〜国道24号線〜府道143号線
駐車場: 東寺の参拝者用有料駐車場を利用


ひとくち MEMO
世界遺産に登録されたお寺も中世では城郭化されていた・・・。

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