紀伊 鵜殿城


お城のデータ
所在地 三重県南牟婁郡紀宝町鵜殿字矢渕
遺 構 曲輪、土塁、堀切
形 式 平山城 築城者: 鵜殿氏 築城年代: 鎌倉時代


見 ど こ ろ
 鵜殿城は、熊野川河口左岸、矢渕中学校東側の小高い丘の上に築かれている。現在ふるさと歴史公園となっていて、城の遺構を良く整備・保存されている。

 丘の頂上部を削平した主郭部は、卵形をしていて周囲には土塁が完存している。公園側から登る南尾根筋には小曲輪と堀切があった。また、主郭東北部から尾根を登れば、鵜殿城の詰の城であった飯盛山山頂にある飯盛口城へ至る。主郭には展望台が設けられていて、熊野川河口から熊野灘、そして熊野川を挟んで新宮城が見渡すことができ、眺めは最高。


歴     史
 鵜殿城は、鎌倉時代に鵜殿氏によって築かれてたとも云われているが定かではない。鵜殿氏は、熊野別当家の出といわれ、南北朝期には南朝方に与し戦功をあげているが、永徳2年頃には北朝につき、攻め寄せた南朝方の北山勢に鵜殿城を包囲攻撃された。

 また、 鵜殿氏は、鎌倉時代に熊野別当が三河国竹谷・蒲形庄を領していた関係から一族が三河に移り、永禄5年に徳川家康に滅ぼされるまでの180年間蒲郡を支配していた。そのルーツがこの鵜殿城か。


お城へのアクセス
鉄 道: JR紀勢本線新宮駅〜バス/矢渕
 車 : 阪和道みなべIC、伊勢道伊勢IC〜国道42号線
駐車場: 歴史公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
展望台から眺めはお奨め。 熊野灘と熊野川対岸には新宮城の石垣が・・・。

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