常陸 宇留野城

お城のデータ
所在地： 茨城県常陸大宮市宇留野字御城
遺　構： 曲輪、土塁、堀切
形　式： 丘城 築城者： 宇留野時景 築城年代： 天禄年間


見　ど　こ　ろ
（ 御城北側の土塁と堀切 ）
　宇留野城は、久慈川右岸の河岸段丘が浸食谷により南北に伸びる半島状の段丘となった先端部を利用して築かれている。

　宇留野城は、先端部に日向神社の境内となっている一帯が主郭で、その北側に二の曲輪・三の曲輪と連郭式に曲輪を配置し、更に浸食谷を隔てて西側にも南北に四つの曲輪を並べた縄張りとなっていた。主郭〜三の曲輪を隔てた堀切と土塁はほぼ完存しているが、外郭部の曲輪群は宅地・畑地となっていて遺構は殆ど残っていなかった。


歴　　　　　史
（ 中城北側の堀切 ）
　宇留野城は、天禄年間に宇留野時景によって築かれたと伝えられ、永禄5年に宇留野大輔宏瑜が地頭に任じられたとの記録が残っている。

　その後、室町時代に13代佐竹義俊の子義公が宇留野氏を称し、後に16代佐竹義篤の弟義元が宇留野義久の養子となり宇留野氏を相続した。義元は、享禄2年に部垂城の小貫俊通を攻め滅ぼして城を奪い部垂城を居城とした。これが佐竹氏の内紛「部垂の乱」の始まりで、天文9年に佐竹義篤に部垂城を攻められ義元は自刃して果てた。


お城へのアクセス
鉄　道： ＪＲ水郡線常陸大宮駅〜バス／宇留野入口
　車　： 常磐道那珂ＩＣ〜国道118号線
駐車場： なし


ひとくち ＭＥＭＯ
部垂の乱の舞台ともなった佐竹氏一族宇留野氏の居城。

茨城県のお城
一覧表へ		 トップページへ

関東のお城
｜茨城県｜栃木県｜群馬県｜千葉県｜埼玉県｜東京都｜神奈川県｜