大和 小川城



お城のデータ
所在地 奈良県吉野郡東吉野町小川
遺 構 曲輪、土塁、堀切、土橋
形 式 山城 築城者: 小川氏 築城年代: 戦国時代


見 ど こ ろ
 小川城は、高見川がUの字状に蛇行して鷲家川と合流する地点、東吉野村役場の南側背後のNTTの電波塔が見えるハルトヤマに築かれている。三方を高見川が天然の堀となり、南側が背後の丘陵と連なっている。

 小川城の縄張りは、南北に延びる尾根筋を四本の堀切で断ちきって、四つの曲輪が連郭式に並んでいる。稲荷神社の社殿がある曲輪が主郭で、最高所にあり、ここに土塁を後世に改築した壇に城石碑が建てられている。

 電波塔が建てられている北の曲輪と二の曲輪との間にある空堀と土橋が、良く残っていて、なかなか見応えのある遺構であった。


歴     史
 小川城は、戦国時代に小川氏によって築かれた。小川氏は、丹生川上神社中社の神官を兼ねた吉野の在地土豪で、南北朝時代から戦国時代末期までこの地から宇陀郡内に勢力を誇った。 

 長禄2年に小川弘光が神璽奪還に活躍し、この頃に宇陀郡内へ進出して知行を得ている。その後、小川氏は享禄5年の宇陀郡内一揆にも参加している。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄吉野線大和上市駅〜バス/小川小学校前
 車 : 京奈和道橿原北IC〜国道24号線〜国道169号線〜国道370号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
電波塔のある山頂には4条の堀切で区切られた曲輪があるお城。
  • 小川城の登城口
    小川城は、東吉野村役場の南側背後のNTTの電波塔が山頂部にある。役場東側(道路を挟んだ向い側)の駐車場脇の石段を登ると、民家脇を通り上の道に出る。ここを右に曲がり、更に次の角を左へ曲がると、墓地へ通じる山道へと入る。遊歩道が墓地を突っ切り、稲荷神社の一の鳥居をくぐると、あとは遊歩道の階段をひたすら20分ほど登るだけ。

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