山城 善峰寺境内


お城のデータ
所在地 京都府京都市西京区大原野石作町
遺 構 本堂、釈迦堂、山門、石垣
形 式 寺院 築城者: 源 算 築城年代: 長元3年


見 ど こ ろ
 善峰寺は、西国三十三ヵ所観音霊場20番札所となっている天台宗の寺院。京都と大阪府境にある釈迦岳から北へ派生する尾根の緩斜面を概ね八段に削平して境内として本堂をはじめとする堂宇が建てられている。

 南北朝の争乱や応仁・文明の乱でもこの地に戦が行われているように、軍事的な要衝の地にあった山岳寺院は城郭として利用されたと考えられる。江戸時代の再興であるが、山門から本堂への石段と石垣や釈迦堂付近は、お城好きにはお寺がお城に見えて仕方がない光景がそこにあった。


歴     史
 善峰寺は、長元3年に源算によって創建されたとされている。建久3年には官寺に列せられ、後に後嵯峨天皇の勅願所となった。承久の乱の際には後鳥羽天皇の皇子道覚法親王が善峰寺へ避難しており、その後も法親王が住持を歴任している。

 南北朝時代の文和2年、南朝方の山名時氏と北朝方の高師詮が善峰寺で戦い寺は焼失した。その後、室町時代は足利幕府の庇護を受けたが、応仁・文明の乱で焼失して衰退し、江戸時代の元禄4年に徳川綱吉の生母桂昌院によって再興された。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東海道本線向日町駅〜バス/善峰寺
 車 : 京都縦貫道大原野IC〜府道10号線〜府道208号線
駐車場: 善峰寺の参拝者用有料駐車場を使用


ひとくち MEMO
お寺がお城に見えて仕方がない光景があるお寺。

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