岩代 新宮城


お城のデータ
所在地 福島県喜多方市慶徳町新宮字館内
遺 構 曲輪、土塁、空堀
形 式 平城 築城者: 新宮時連 築城年代: 建暦2年


見 ど こ ろ
 新宮城は、慶徳町にある新宮熊野神社から北に県道沿いを約300mほど県道を進むと左手に新宮城の城石碑が見えてくる。 

 新宮城は、東西約120m×南北約130mの長方形の本丸を幅15mの堀と土塁が囲繞し、その外側を輪郭式に二の丸があり、二の丸南東隅に「おんまやしき」と呼ばれる出丸が配された縄張りとなっていた。

 現在城跡は、ほとんどが水田・畑地となっていているが、圃場整備による破壊を免れた本丸部分の堀や土塁が完存している。また、城の見学者用駐車場内にも土塁の遺構が一部残っていた。


歴     史
 新宮城は、建暦2年に新宮時連によって築かれた。時連は相模三浦氏の一族佐原盛連の六男で、耶麻郡新宮の地を分知された。葦名氏の分家である新宮氏は自立傾向が強く、同族の北田氏と結んで宗家と争い、応永10年に新宮城は葦名氏に攻められ落城した。

 応永20年に新宮時康は高館城を築いて籠城し葦名盛政に叛旗を翻し、宗家と分家の抗争はしばらく続く。応永27年、遂に葦名盛政に攻められ、時康は越後へと落ち延びた。永享5年に新宮時康は再起を図るため津川城を攻めたが、守将金上盛勝に反撃されて破れ、時康は自刃して新宮氏は滅亡した。


お城へのアクセス
鉄 道: JR磐越西線喜多方駅〜バス/新宮
 車 : 会津縦貫道塩川IC〜県道61号線〜県道336号線
駐車場: 新宮城の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
葦名氏の一族新宮氏の本城となったお城。

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