和泉 雨宮・土丸城


お城のデータ
所在地 大阪府泉佐野市土丸、大阪府泉南郡熊取町相合 
遺 構 曲輪、井戸、堀切
形 式 山城 築城者: 日根野盛治 築城年代: 貞和3年


見 ど こ ろ
 関西空港を一望できる城、それが雨山・土丸城だ。中世山城から空港に次々と離発着する旅客機、城山の下を走る高速道路、こんな風景を見ていると、この城が中世から現代へタイムスリップして来たように錯覚してしまう。

 雨山城は熊取町、土丸城は泉佐野市と所在地はなっているが、両城の間にある谷に市町境界線があるため別々の城と思う方が多いが、両城を合わせて一つの城と言えるだろう。土丸城は、雨山城の三の丸とも言われている。
 
 城の保存状態は、土丸城の方が一の曲輪、二の曲輪、三の曲輪とはっきりと残っている。雨山城の遺構は、千畳敷と言われる結構広い削平地、登城道に残る堀切、井戸がある。


歴     史
 貞和3年、日根野盛治によって築かれたと云われている。紀伊と和泉を結ぶ粉河街道を押さえる交通の要所であったことから、南北朝の動乱期には、南朝方の一大拠点でもあった。それ故に、城を廻って両勢力による合戦が行われ、南朝方の橋本正高・楠木正勝らがこの城に籠もるが落城している。

 戦国時代の明応2年には、畠山政長の家臣が守っていたが、細川政元は香西備前守に命じてこれを攻め落城させた。その後、根来寺衆の拠点ともなった時期を経て、元和3年に至って廃城とな った。


お城へのアクセス
鉄 道: JR阪和線熊取駅、南海電鉄南海本線泉佐野駅〜バス/永楽墓園前
 車 : 阪和道貝塚IC、阪神高速泉佐野北IC〜国道170号線〜府道62号線
駐車場: なし(永楽ダム/奥山雨山自然公園に無料駐車場あり)


ひとくち MEMO
永楽ダムを中心とした自然公園の一角にあるお城。
  • 雨宮・土丸城への登城口
    土丸城へは、雨山城二の丸下にある井戸の前から「泉佐野」への標識に従って獣道に近い山道を進むこと10分で行ける。登城道は、永楽ダム入口に「雨山城趾」への標識があり、熊取側から雨山山頂の城跡まで遊歩道が整備されている。結構登りがきつく登城口から約50分程度かかる。

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