越中 阿尾城


お城のデータ
所在地 富山県氷見市阿尾
遺 構 曲輪
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 阿尾城は、富山湾に突き出した独立丘に築かれている。丘陵の西側が陸地と繋がっていて、残る三方は海に面した断崖となった要害だ。展望台から富山湾を、そして背後に連なる立山連峰を一望することができる。

 丘陵先端部の灯台と展望台がある所が本丸、丘陵中央部にある白峰社境内の南側が二の丸、神社資料館がある辺りが三の丸があったところだ。現在、土塁や空堀等の遺構は見られない。西側の神社参道入口には大きな城石碑が建てられ、駐車場脇に案内板があった。


歴     史
 阿尾城は、築城年代や築城者については定かでないが、天正年間には菊池氏が居城した。その後、菊池氏は上杉氏に属していたが、謙信没後の天正8年には織田方に与し、信長より菊池右衛門入道に知行安堵状を得ている。

 信長から越中を与えられて佐々成政が富山城に入ると、菊池氏は佐々氏に従っていたが、能登前田氏と佐々氏が不和になると、天正13年に前田利家に寝返り、佐々方の守山城主神保氏張に攻められたが、前田氏の重臣村井長頼の奮戦により、神保勢を撃退した。その後も菊池氏は前田氏の家臣として代々仕えた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR氷見線氷見駅〜バス/阿尾
 車 : 能越道氷見北IC〜国道160号線
駐車場: 白峰社参拝者用の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
海に突き出た独立丘に築かれたお城。

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