甲斐 深草館


お城のデータ
所在地 北杜市長坂町大八田字南新居
遺 構 曲輪、土塁、堀
形 式 平城 築城者: 逸見光長 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 深草館は、西衣川が館の西側を流れ、川を堀の代わりとして残る三方をさ約4mほどあろう空堀で台地から切り離している。県の史跡にしていされるだけあり、曲輪の周囲を囲繞している堀も土塁もほぼ完存している。

 深草館は、北の曲輪と南の曲輪からなる複郭式縄張りだが、南の曲輪は土塁で分断された曲輪がもう一つあったようで、連郭式の縄張りとも考えられる。

 更に館の南側(堀の南側)にある民家敷地にも土塁があり、この民家も館の曲輪であったのではないだろうか?北にも一段高く、西衣川に面した水田もあり、これも地形的に曲輪に見えて仕方がなかった。


歴     史
 深草館は、築城年代は定かではないが谷戸城を本拠とした甲斐源氏の祖逸見清光の嫡男光長の居館であったと伝えられている。

 戦国時代には堀内下総守が居城して武田氏に仕えていたが、下総守の子主税助の代に没落したとされ、武田氏滅亡後の天正壬午の乱で堀内氏は北条氏に与したため没落したと考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR中央本線長坂駅〜バス/大久保
 車 : 中央道長坂IC〜県道28号線〜市道
駐車場: なし


ひとくち MEMO
曲輪を仕切った土塁と曲輪全体を囲繞する土塁と堀が残るお城。

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