武蔵 花園御嶽城

お城のデータ
所在地：	埼玉県大里郡寄居町末野字八王子
遺　構：	曲輪、土塁、横堀、竪堀
形　式：	山城	築城者：	藤田氏	築城年代：	不明

見　ど　こ　ろ

（ 主郭下の土橋と横堀 ） 　花園御嶽城は、小林寺の背後に聳える御嶽山山頂部を利用して築かれている。藤田氏の本城であった花園城のある城山より御嶽山の方が高く、花園城内を俯瞰できる位置にあるため、花園城の欠点を補うために御嶽城が築かれたのだろう。 　花園御嶽城は、現在御嶽神社が祀られている主郭と東側の尾根筋に二の曲輪が配された小規模な城だ。主郭への登り口建つ鳥居の背後が土橋となっていて、両岸には横堀がある。更に主郭南側と西側に竪堀が掘られ、それを結ぶように横堀と土塁の遺構が良く残っていた。

歴　　　　　史

（ 主郭南側の竪堀 ） 　花園御嶽城は、築城年代は定かでないが藤田氏によって築かれたと考えられている。 　藤田氏は、初代政行以降十五代400年に渡り代々藤田郷を拠点に勢力を拡大して大里郡から秩父郡一帯に支配した。藤田氏は山内上杉氏の四家老（家宰）の一つにも数えられる勢力を誇り、今に見る花園城を完成させたのは13代国行、14代国村あたりと考えられ、何の根拠もないが花園御嶽城も整備されたのもこの頃ではないだろうか。

お城へのアクセス
鉄　道：	秩父鉄道秩父本線波久礼駅〜徒歩約20分
車　：	関越道花園ＩＣ〜国道140号線
駐車場：	小林寺の参拝者用無料駐車場を利用

ひとくち ＭＥＭＯ

藤田氏の本城花園城の欠点を補完するために築かれたお城。

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