甲斐 八田家御朱印屋敷


お城のデータ
所在地 山梨県笛吹市石和町八田
遺 構 曲輪、土塁、堀、長屋門
形 式 居館 築城者: 八田(末木)氏 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 八田家御朱印屋敷は、八田氏が戦功により武田信玄より拝領した居館で、八田氏が古くから蔵前衆を務めていることから蔵前代官屋敷であったとも考えられているとか。

 屋敷の規模は、東西120m×南北150mの台形をした敷地で、周囲に堀と土塁が囲繞していた縄張りとなっている。隣接してある願念寺境内付近一帯が新左衛門(土佐守)屋敷で、元々二つの居館を合わせてた広大な居館であったとも考えられる。

 現在は屋敷の東側から北側にかけて土塁と堀の一部が残り、更に現存する書院を含む主屋の周囲も幅2m程の堀が巡らされた輪郭式のような造りとなっている。また、屋敷の表門は明治維新後を廃止となった石和陣屋の表門を移築したものだ。


歴     史
 八田家御朱印屋敷は、築城年代は定かではないが八田氏によって築かれた。八田氏は、常陸守護八田氏の一族と伝えられているが、資料の初見から末木家茂の子政清が八田氏を称したようだ。政清の弟八田土佐守は蔵前衆として武田氏に仕えている。

 天正10年に武田氏滅亡の際、織田勢により屋敷を焼き払われたが、その後甲斐に入った徳川家康より末木政清は御朱印を得ている。 


お城へのアクセス
鉄 道: JR中央本線石和温泉駅〜バス/石和温泉駅入口
 車 : 中央道甲府南IC〜国道140号線〜国道20号線〜県道302号線
駐車場: 御朱印公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
武田氏の蔵前衆を務めた八田(末木)氏の居館。

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