伊勢 久居陣屋


お城のデータ
所在地 三重県津市久居西鷹跡町
遺 構 曲輪、土塁
形 式 陣屋 築城者: 藤堂高通 築城年代: 寛文9年


見 ど こ ろ
 久居陣屋の跡は、遺構らしきものはほとんど残っていない。陣屋の敷地の大部分が久居中学校の敷地となっていて、中学校の西側(体育館の裏手)に「高通児童公園」がある。

 この公園には、初代藩主藤堂高通の句碑が建てられているが、陣屋跡を示す石碑や案内板も建てられていない。教育委員会で場所を確認したので、ここが陣屋跡には間違いないのだが。それでも、公園の南側は急な崖となり、その裾には雲井川の細い支流が堀代わりとなっていた。この地形には、江戸時代も今も替わりはない。また、公園西側の竹藪には僅かであるが土塁が残っている。


歴     史
 寛文9年、津城主藤堂高次の次男高通は、兄高久より50,000石を分知され一志郡久居に陣屋を構えた。実子の無かった高通の跡は、長兄高久より3,000石を分知されていた異母弟高堅が嗣ぎ、久居藤堂氏は合わせて53,000石を領した。

 久居藤堂家は16代続いて明治に至るが、久居家は津宗家の家系断絶に備えて創設されたもので、実に5人の久居家当主が宗家に養子として入り、宗家を相続している。


お城へのアクセス
鉄 道: 近鉄名古屋線久居駅〜徒歩約20分
 車 : 伊勢道久居IC〜国道165号線〜県道15号線
駐車場: 高通公園の無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
公園西側の竹藪に僅かに土塁が残っている陣屋。

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