常陸 吉田城

お城のデータ
所在地：	茨城県水戸市元吉田町
遺　構：	曲輪、土塁、横堀
形　式：	平山城	築城者：	吉田清幹	築城年代：	平安時代

見　ど　こ　ろ

（ 主郭西側の横堀と土塁 ） 　吉田城は、東茨城台地北端部に位置する半島状の台地を利用して築かれている。現在の常照寺境内となっている一帯が城跡で、吉田氏在城時代は台地端崖に面した北側を除く三方に空堀を巡らした単郭方形居館であったようだ。 　江戸氏時代には、半島状の台地に拡張され常照寺境内を主郭とし、東側に二の曲輪、南側の三の曲輪、西側に四の曲輪と曲輪が配置された縄張りの城となった。主郭を囲繞した堀と土塁は南側は墓地となって消滅しているが、東と西側には遺構が良く残っていた。

歴　　　　　史

（ 主郭に建つ常照寺 ） 　吉田城は、平安時代末期(中世初頭)に吉田清幹によって築かれた。清幹は、常陸平氏大掾氏の庶流で吉田郷を領して吉田氏を称した。吉田氏は代々居城して、後に一族馬場資幹が大掾氏宗家を継承している。 　戦国時代、江戸氏が水戸城へと入ると出城として機能したが、天正18年に江戸重通を滅ぼした佐竹義宣が水戸城へと入り、水戸城拡張に伴い廃城となった。また、一説によれば佐竹氏の重臣車丹波が居城したとも伝えられている。

お城へのアクセス
鉄　道：	ＪＲ常磐線水戸駅〜バス／蓮乗寺
車　：	東水戸道水戸南ＩＣ〜国道6号線〜県道179号線
駐車場：	常照寺の参拝者用無料駐車場を利用

ひとくち ＭＥＭＯ

常陸平氏大掾氏の一族吉田氏代々の居城。

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