備中 生坂陣屋


お城のデータ
所在地 岡山県倉敷市生坂
遺 構 長屋門
形 式 陣屋 築城者: 池田政札 築城年代: 明治3年


見 ど こ ろ
( 東雲院の山門 )
 生坂陣屋は、東雲院に陣屋を置いたのは1年にも満たずして廃藩置県となっているため、大名陣屋の雰囲気の欠片もなく、寺院そのものだ。本来、領内統治は本家任せの新田藩故に仕方がないか。

 江戸時代を通じて岡山城二の丸内に屋敷を構えていたが、その長屋門が岡山城本丸前にある林原美術館として移築され現存している。格式のある堂々とした長屋門で、岡山城の有料駐車場側にあるので、是非立ち寄って見る価値はある。


歴     史
( 東雲院の石垣 )
 生坂陣屋は、明治3年に池田政札によって生坂村の東雲院に藩庁を置いたが、翌年には廃藩置県により生坂県となった。

 生坂池田家は、岡山新田藩と呼ばれ、寛文12年に備前岡山藩主池田光政の三男輝録が、備中窪屋・下道両郡内で15,000石を分知され大名に列した。新田藩は岡山城下に居所を構えたが、領内統治は本家によって行われ、独立した統治機能は持っていなかった。生坂池田家は8代政札の時に明治を迎えた。


お城へのアクセス
鉄 道: JR山陽本線倉敷駅〜バス/原津
 車 : 山陽道倉敷IC〜国道429号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
岡山新田藩が、明治維新に伴って居所を構えた寺院(陣屋)。

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