越中 井波城


お城のデータ
所在地 富山県南砺市井波
遺 構 曲輪、櫓台、土塁、堀
形 式 平城 築城者: 瑞泉寺 築城年代: 文明16年


見 ど こ ろ
 井波城は、越中一向一揆の総本山瑞泉寺が築いた「一向一揆の城」だ。瑞泉寺の豪壮な山門(瓦葺き総欅造り入母屋重層造り)を見れば、北陸の一向宗の中心として、往時は370寺を支配した一大勢力であったことがよくわかる。

 井波城は、瑞泉寺の東側にある古城公園(護国神社)、井波八幡宮一帯がに築かれている。

 城の遺構は、かなり破壊されているが、分厚く高い大土塁が古城公園と八幡宮の三方(北側を除く)を取り囲むように今も残っているのには驚いた。八幡宮の社殿裏には物見台らしき櫓台まで残っているではないか。この巨大土塁を築いたの資料によると佐々成政であるとか。   


歴     史
 瑞泉寺3代蓮乗の時代は、土豪や武士団との抗争が激しく、文明16年頃本願寺は護法のため瑞泉寺の旧地に塁濠を築き、越中一向一揆の拠点とする城廊を構え井波城と称した。

 天正9年、瑞泉寺7代顕秀の時に富山城主佐々成政と戦い、堂舎・町屋ことごとく兵火に罹り落城した。

 佐々成政は、井波城を大改修して家臣前野小兵衛勝長を守将としたが、天正13年の豊臣秀吉の佐々征伐のとき、金沢城主前田利家に攻められ落城した。井波城は前田氏の持城となったがやがて廃城となった。(現地案内板より)


お城へのアクセス
鉄 道: JR城端線福野駅〜バス/瑞泉寺前
 車 : 北陸道砺波IC〜国道156号線
駐車場: 護国神社前の参拝者用無料駐車場を利用


ひとくち MEMO
越中一向一揆の拠点となったお城。

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