上野 稲荷城


お城のデータ
所在地 群馬県吾妻郡東吾妻町原町字館
遺 構 曲輪、土塁、空堀、竪堀
形 式 丘城 築城者: 吾妻氏 築城年代: 建久年間


見 ど こ ろ
 稲荷城は、高野平から東に延びる舌状台地先端部を利用して築かれている。台地先端部の稲荷神社から畑地を経て、民家裏手にある城跡へと向かう。

 縄張りは、高さ約4〜5m程の土塁が周囲を囲繞する方形の本丸、コの字に掘られた空堀を隔てて本丸を囲むように二の丸が、西側には南北に土塁と空堀を隔てて更に外側に曲輪がある。また、本丸北側の土塁外側には細長い帯曲輪が設けられている。

 本丸を囲繞する土塁や空堀は何といっても見応えのある遺構だ。思わず土塁の上に駆け上り、武者走りを駆け回る武将の気分に一時浸ってしまった。


歴     史
 稲荷城は、建久年間に吾妻氏によって築かれた。応永12年に斎藤憲行が岩櫃城主となり吾妻を掌握すると、稲荷城へは五男憲基を配した。

 憲基は大野氏を称し、原町地域を征して次第に勢力を拡大し、孫の義衡の時に吾妻三家の塩谷・秋間氏を滅ぼして岩櫃城主となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR吾妻線群馬原町駅〜徒歩約15分
 車 : 関越道渋川伊香保IC〜国道17号線〜国道353号線〜県道234号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
丘の上には堀と土塁で囲繞された遺構が完存するお城。

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