甲斐 白山城


お城のデータ
所在地 山梨県韮崎市神山町鍋山
遺 構 曲輪、土塁、堀切、竪堀、馬出
形 式 山城 築城者: 武田信義 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 白山城は、武田八幡神社の南側に独立峰のような鍋山山頂部に築かれている。大手口は南側にある白山神社からだが、武田氏の氏神武田八幡神社を併せて訪れるなら北側のルートがお勧め。

 白山城の縄張りは、山頂部に土塁が囲繞した主郭を置き、南側に二段に分かれた二の曲輪、さらに主郭と二の曲輪の東側に腰曲輪があり、東側斜面には7条の竪堀が構築されている。

 主郭から南西部には2条の堀切があり、西の尾根筋を遮断している。主郭北側には土橋で結ばれた馬出曲輪があり、掘り込まれた枡形虎口・堀切の遺構はこの城の見どころの一つだ。


歴     史
 白山城は、築城年代は定かではないが武田信義によって築かれた。信義は、源平争乱期から鎌倉時代初期の甲斐源氏惣領で武田八幡神社の北東に居館(武田信義館)を構え、白山城を詰の城とした。

 信義の孫一条信長がこの地を継承して以降、一条氏系の武川衆青木氏・山高氏が城主となった。天正10年に武田氏が滅亡するが、青木・山高氏などの武川衆は天正壬午の乱では徳川家康に従っている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR中央本線韮崎駅〜バス/武田八幡入口
 車 : 中央道韮崎IC〜県道27号線〜県道602号線
駐車場: 武田八幡神社の参拝者用駐車場を利用。


ひとくち MEMO
甲斐源氏創世期の詰の城

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