下総 小金城


お城のデータ
所在地 千葉県松戸市大谷口
遺 構 曲輪、土塁、空堀、畝堀
形 式 平山城 築城者: 高城胤吉 築城年代: 天文6年


見 ど こ ろ
 小金城は、相当城域の広い城だが、現在では宅地開発によりそのほとんどが破壊されてしまっている。その中で小金城の5つの虎口の内金杉口に「大谷口歴史公園」が新しく整備されている。

 大勝寺に続く小高い丘の上に周囲を土塁で囲まれた曲輪(公園の中心部)があり、東側に空堀が、西側に畝堀が復元されている。

 復元とは云え、北条氏築城の城によく見られる畝堀・格子堀が小金城で見られたことに少々驚き、かつその規模に感激してしまった。


歴     史
 小金城は、天文6年に高城胤吉によって築かれた。高城氏は下総千葉氏の老臣原氏の重臣であったが、一時原氏と勢力を争って破れ流浪する。やがて永正3年に栗ヶ沢城(松戸市)を築き、次に根木内城(松戸市)に拠点を移し、小金城を築いて胤吉−胤辰−胤則と3代57年の居城となった。

 永禄7年、第2次国府台合戦では高城胤辰は北条氏に加勢して勝利を得て、その後は北条氏に従う。天正18年、豊臣秀吉の小田原城攻めに際して、高城胤則は、千葉氏と供に北条方に組みしたために、浅野長吉によって攻められ落城した。その後、徳川家康の持城となったが、江戸城に近いこともあり廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: 総武流山鉄道小金城趾駅〜徒歩約10分
 車 : 常磐道流山IC〜県道5号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
見事に復元された畝堀があるお城。

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