遠江 久野城


お城のデータ
所在地 静岡県袋井市鷲巣字上末本
遺 構 曲輪、土塁、空堀、井戸
形 式 丘城 築城者: 久野宗隆 築城年代: 永禄年間


見 ど こ ろ
 久野城は、丘陵の先端部を切り離したような小高い丘の上一帯に築かれた城だ。城の三方は水田となっているが、沼であったか、あるいは深田であったのか、往時はどのような状態であったのかは、現状から想像するしかない。

 久野城は、各曲輪が良く残っていて城の縄張りが良くわかる城だ。最高所に一の曲輪、一段低く西側に二の曲輪がある。ここを中心にして、主郭部を取り囲む様に西の曲輪と北の曲輪、東の曲輪がある。城の遺構としては、二の曲輪西側に残る土塁、北の曲輪の空堀と土塁が良く残っている。


歴     史
 久野城は、永禄年間に久野宗隆によって築かれた。宗隆の跡を嗣いだ元宗が桶狭間の合戦で討死し、弟宗能が跡を嗣いだ。宗能は、徳川家康に仕え、家康の関東移封に際して下総佐倉へと移り、替わって松下之綱が16,000石を領して城主となった。

 慶長8年、久野宗能が再び城主となり、孫の宗成の時に徳川頼宣の移封に伴い、伊勢田丸城へ移った。替わって、北条氏重が2万石を領して居城するが、寛永17年に下総関宿へ転封、この時久野城は廃城となった。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東海道本線袋井駅〜バス/袋井市民病院入口〜徒歩約10分
 車 : 東名袋井IC〜県道58号線
駐車場: 久野城の無料駐車場(約10台)を利用


ひとくち MEMO
小高い丘の上には曲輪群が今でも良く残っているお城。

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