加賀 松根城


お城のデータ
所在地 石川県金沢市松根町
遺 構 曲輪、土塁、横堀、堀切、竪堀
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 松根城は、国道359号線から金沢国際ゴルフクラブを目指して進む。途中、「松根城」の道しるべがあるので迷うことなく城までたどり着ける。

 松根城は、富山県との県境となっている砺波丘陵の尾根筋に築かれ、城のすぐ下を「小原道」と呼ばれる旧道が通っていて、加賀と越中とを結ぶ街道を押さえるために築かれた城だ。

 訪れた時、生憎の雨で城からの加賀・越中両国を一望する眺めは見ることはできなかったが、現在城址公園としてきれいに整備され、下草もなく城の遺構を比較的確認しやすかった。

 松根城の縄張りは、遺構を見る限りでは、尾根筋最高所に本の丸を置き、北側に2段の曲輪、南側に3段の曲輪を配置した縄張りだ。本丸南下の曲輪は、東西とも切岸下に横堀と思われる空堀が構築されていた。南側の街道に向けて虎口が開かれ、虎口付近の遺構も良好で、いたるところに低いが土塁も残っている。  


歴     史
 古くは源平合戦の時代に木曾義仲が倶利伽藍合戦の時にここに布陣。 その後、南北朝時代の応安2年に桃井直和が、能登金丸城主吉見左馬助と戦ったと言わせれいるが、築城年代等については定かではない。

 戦国時代には、加賀を支配した一向一揆の将洲崎兵庫が城主となり、天文19年には能登へ出兵している。

 天正12年、富山城主佐々成政の家臣杉山主計が守備していたが、佐々成政が豊臣秀吉と対立すると、豊臣方の金沢城主前田利家の重臣村井長頼が朝日山城共に攻め、両城を占拠した。


お城へのアクセス
鉄 道: JR北陸本線森本駅〜バス/今泉〜徒歩(約3km)
 車 : 北陸道金沢東IC〜国道8号線〜国道359号線/今泉〜市道
駐車場: 松根城の無料駐車場を利用。


ひとくち MEMO
加賀と越中の境目の山城。

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