紀伊 名杭城



お城のデータ
所在地 和歌山県日高郡印南町島田字名杭
遺 構 曲輪、石垣、土塁、空堀、竪堀
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 不明


見 ど こ ろ
 名杭城は、印南町とみなべ町との境にある城山に築かれている。この城についての文献も極めて少なく、鳴神城とも明神ヶ城とも呼ばれている超マイナーな城だが、城の規模は榎城と併せた城郭群と考えると、和歌山県内中世城郭としては手取城平須賀城に次ぐ規模の城だろう。

 榎城主郭から東に向かって曲輪群が連なり、その先端部から更に尾根筋を東へと登る。途中、メチャメチャ見晴らしの良い地点(やせ尾根)を経て尾根は一時下るが、直ぐに東へと登る。登り詰めたところが城山山頂、名杭城だ。

 名杭城は、城山山頂部に主郭を置き、南に向かって二の曲輪・三の曲輪を連郭式に配置した縄張りとなっている。城の遺構は、各曲輪には土塁が残り、主郭と二の曲輪に一部石垣が残っている。三の曲輪の南側切岸下には横堀と土塁、竪堀が2条残っている。


歴     史
 名杭城は、築城者や築城年代など詳細は定かではない。


お城へのアクセス
鉄 道: JR紀勢本線切目駅〜徒歩約20分(登城口)
 車 : 阪和道印南IC〜国道42号線〜県道197号線
駐車場: なし


ひとくち MEMO
和歌山県内有数の中世城郭の規模を誇る超マイナーなお城。
  • 名杭城への道しるべ
    切目駅から県道197号線を切目川によって山間へと進む。阪和道の下を通過して直ぐの細い道を右手に入り、小さな集落の中を進む。道なりに進むと再度阪和道に行き当たる。この地点の手前50mほどの所に神社への参道がある。この参道から山道へ、これが榎城・名杭城への登城道。名杭城・榎城とも登城口から一切道しるべが無い。1/25000の地形図と縄張図を持参、できることなら単独行は避けグループでの登城をお勧めする。 

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