常陸 小場城

お城のデータ
所在地： 茨城県常陸大宮市小場字本城
遺　構： 曲輪、土塁、横堀
形　式： 平城 築城者： 南酒出義久 築城年代： 鎌倉時代


見　ど　こ　ろ
（ 主郭西側の土橋と堀 ）
　小場城は。那珂川左岸の河岸段丘が東西に細長く半島状に突き出した先端部を利用して築かれている。

　小場城の縄張りは、方形居館形式の「本城」を置き、その南側に「御城」と呼ばれる曲輪の二つの曲輪から成る主郭を構成している。主郭部東側に「中城」、西側に「西城」と呼ばれる曲輪が配置され、中城の東側に「根古屋」・「堀の内」と呼ばれる一帯に家臣団の屋敷があったと想定できる。現在は、城の各曲輪は住宅地と畑地となっているが、本城を囲繞する深い空堀が良く残り、また中城周囲の畑地は堀跡だと直ぐに判別すできた。


歴　　　　　史
( 中城北面の切岸 ）
　小場城は、鎌倉時代に佐竹氏一族南酒出義久によって築かれたと伝えられている。南北朝時代に9代佐竹義篤の子義躬がこの地を分知さて小場氏を称した折りに、本格的な城ヘと改修された。4代小場義実は、天文9年に佐竹氏の内紛「部垂の乱」で宗家16代佐竹義篤に攻めれて討死している。

　6代義宗は、佐竹義重の弟で5代義忠の婿養子となり小場氏を相続している。7代義成は、慶長5年に佐竹領内の所領替えにより筑波郡小田城へと移り、小場城へは大山宗則が入った。慶長7年に佐竹氏の出羽移封により小場城は廃城となった。


お城へのアクセス
鉄　道： ＪＲ水郡線常陸大宮駅〜バス／小場
　車　： 常磐道水戸北SIC〜国道123号線〜県道61号線〜県道102号線
駐車場： なし


ひとくち ＭＥＭＯ
小場氏(後の佐竹西家)代々の居城。

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