近江 北之庄城


お城のデータ
所在地 滋賀県近江八幡市北之庄町
遺 構 曲輪、土塁、空堀、堀切、土橋
形 式 山城 築城者: 不明 築城年代: 室町時代


見 ど こ ろ
 北之庄城は、豊臣秀次が築いた近江八幡城から北西側にある尾根に築かれた城だ。超マイナーな城だが、城の遺構はよく残されており見応えのある一城だ。

 北之庄城は、尾根上に大きく分けて上の曲輪と下の曲輪から構成され、それぞれの曲輪を土塁が取りかむ。北と南の尾根筋には堀切を設けて、防御を固めた縄張りだ。

 下の曲輪東側に面した大手虎口は、内枡形となっていて、枡形を構成する土塁も高々と築かれ、この城のおすすめポイントだ。また、上の曲輪の南側堀切から東側に構築された空堀もなかなか見応えがある。

 この城でおもしろいのが、『七つ池』(実際には6ヶ所)と呼ばれる小さな窪地で、貯水池として作られたのであろうか?ほかの城ではこのような遺構は見たことがない。


歴     史
 北之庄城は、築城手法から室町時代に築かれたと推定されるが、築城者については定かでない。

 文献資料がほとんど無く推測の域を出ないが、観音寺城主佐々木六角氏が観音寺城の支城として築いたと考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR東海道本線近江八幡駅〜バス/八幡山ロープウェイ前
 車 : 名神龍王IC〜国道477号線〜県道326号線/大房〜市道
駐車場: 日牟礼八幡宮前に(40台程度)


ひとくち MEMO
無名ながら、立派な内枡形虎口の大手遺構が残るお城。
  • 北之庄城への道しるべ
    山麓にある北之庄神社からも登城道があるが、ロープウエイで近江八幡城へ。北の曲輪から北西に尾根道が整備され、三つ目のピークが北之庄城。帰りは北之庄神社へと下山するのがベスト。尾根道には道標が要所要所に建てられているので安心。

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