近江 田屋城


お城のデータ
所在地 滋賀県高島市マキノ町森西
遺 構 曲輪、土塁、堀切、竪堀
形 式 山城 築城者: 田屋氏 築城年代: 天文年間


見 ど こ ろ
 田屋城は、高島郡北部を一望できる稲山丘陵の先端部を利用して築かれている。沢地区にある長法寺が田屋氏の平時の居館であったとされている。

 田屋城の縄張りは、丘陵先端部のピークに奥の丸と石碑がある曲輪(ここが主郭)からに南の尾根筋に二の丸、更に南側に二段に分かれた口の丸(東屋の前に石碑があり、横矢掛かりの遺構もある)その北側に北の丸を配している。

 これらの曲輪は、土塁が囲繞した曲輪群で、主郭の虎口は枡形に構築されるなど、見応えのある曲輪群だ。さらに主郭背後には大堀切と4条の畝城竪堀が防備を固めていて、これより南側がこの城中枢部といえる。堀切を越えた所にある曲輪は囲繞する土塁も無く、陣城的な要素をもつ曲輪があった。


歴     史
 田屋城は、天文年間に田屋氏によって築かれた。田屋氏は、高島郡北部を領する在地領主で小谷城主浅井氏に従っていて、浅井亮政の女婿でもあった。

 天正元年に浅井長政が織田信長によって滅ぼされたた際、田屋氏も浅井氏ともに滅びたと考えられている。その後、天正11年の賤ヶ岳の合戦に際して、丹羽長秀が海津方面の防備を固めるが、この際に田屋城が出城も含めて改修されたと考えられている。


お城へのアクセス
鉄 道: JR湖西線マキノ駅〜バス/沢
 車 : 湖西道路志賀IC〜国道161号線〜県道287号線
駐車場: なし。


ひとくち MEMO
マキノ市街から琵琶湖を一望できるお城。

滋賀県のお城
一覧表へ
トップページへ

近畿のお城
滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県